俳句日誌

山崎杏の俳句日誌

はだら雪

はや立春、冬眠を決め込んでいた私ですが
車で20分の寺家ふるさと村に出かけました。

数日前に降った雪がそっくり残っていて
二度目の雪景色を楽しむことが出来ました。

谷戸の一列の田んぼを挟んで片側は雪
反対側は日差しにあふれています。

奥手の小さな梅林は紅白に煙り
悴んだような花弁が
雪の上に散っていました。
  
見つめ合ひながら解けゆく雪達磨  杏

雪だるま
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初春

三日にはブランチェスさんの企画で
子供達と上野の韻松亭にお昼を食べに行きました。

少し早く着いて、まずは寛永寺清水観音堂へお参りしました。
坂下の料亭へ向うと、鐘の音が響いてきます。
寛永寺の正午の鐘が撞かれているところでした。

〈花の雲鐘は上野か浅草か    芭蕉〉
〈小夜時雨上野を虚子の来つつあらん 子規〉
ゆかしい句が頭をよぎります。

隣はもう料亭ですので、その前に花園神社
そのお隣の五条天神社にお参りしました。
天神社では茅の輪をくぐり、大きな破魔矢を授りました。

いっぺんに三か所もお参り出来て、気持も清々としたところで
韻松亭の笑門のお飾をくぐり、奥の落ち着いた小部屋で
嬉しくなるような彩とお味をいただきました。

  寛永寺の午の鐘聞く三日かな      杏  
     (かんえいじのひるのかねきくみっかかな)

韻松亭

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草魚

『俳句研究』競詠30句の次席に選ばれた余録で
今冬号に『草魚』という題で拙句を10句載せていただきました。

思いがけないことでしたので、あわてましたが
主宰の春日さんに選句など力になっていただきました。

本が届けられても、なんとなく気が重かった私に
真っ先に「素晴らしい!」とメールを下さったのも春日さんで
自信が無いときの一言のありがたさが身に沁みました。

〈澄む秋の草魚となれぬ鯉として 杏〉 この句は
「はるもにあ」の句会で洗足池に行った折の作です。

鯉に混じる草魚を教えてくれたのは、お仲間の俊才で
かわいらしい五年生の拓夢君です。

同誌に春日さんが当日の様子を語られていて(偶然です)
これも大変嬉しいことでした。

    拓夢くんは  
冬萌や車輪大きく立ち漕げる   杏
   (ふゆもえやしゃりんおおきくたちこげる)

Xマス



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オルセー美術館展

オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー
を見に世田谷美術館に行きました。

旧駅舎のオルセー美術館は、私達がフランスを旅した折
たっぷり時間をかけて巡ったのでしたが
その時は印象派の絵画ばかりに気をとられていたようです。

ドーム兄弟のテーブルランプの水連、
ガレやラリックの珍しいはなうどのモチーフ、
パリのメトロの入り口で良く知られる
ギマール作のシャンデリアなど心に残るものでした。

あたたかな日差しにあふれた砧公園も久しぶりで
初冬の木立の向こうの広場では
人々が幸せそうに遊んでいました。

  てのひらのやうな小春の広場かな  杏

砧公園
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白鷺の舞

ブランチェスさんと
浅草寺へ白鷺の舞を見に行きました。

適当な時間に出かけたのに
仲見世で行列に出会うことが出来ました。

じっと佇む白鷺の仕草そのままの
ゆるりと可憐な白鷺の舞です。
武人、楽人、稚児さんたち、餌まきなど
再現されたものとはいえ、いにしえのゆかしさ
を十分に伝えています。

帰りに再び大通りで出会った白鷺は
六、七歩斜めに駆け出す仕草を加えて
舞い上がるのでは、と思わせるほど
の美しさでした。

  鷺舞の羽の眩しく秋闌ける       杏  
      (さぎまいのはねのまぶしくあきたける)

鷺舞


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