三日にはブランチェスさんの企画で
子供達と上野の韻松亭にお昼を食べに行きました。
少し早く着いて、まずは寛永寺清水観音堂へお参りしました。
坂下の料亭へ向うと、鐘の音が響いてきます。
寛永寺の正午の鐘が撞かれているところでした。
〈花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉〉
〈小夜時雨上野を虚子の来つつあらん 子規〉
ゆかしい句が頭をよぎります。
隣はもう料亭ですので、その前に花園神社
そのお隣の五条天神社にお参りしました。
天神社では茅の輪をくぐり、大きな破魔矢を授りました。
いっぺんに三か所もお参り出来て、気持も清々としたところで
韻松亭の笑門のお飾をくぐり、奥の落ち着いた小部屋で
嬉しくなるような彩とお味をいただきました。
寛永寺の午の鐘聞く三日かな 杏 (かんえいじのひるのかねきくみっかかな)

『俳句研究』競詠30句の次席に選ばれた余録で
今冬号に『草魚』という題で拙句を10句載せていただきました。
思いがけないことでしたので、あわてましたが
主宰の春日さんに選句など力になっていただきました。
本が届けられても、なんとなく気が重かった私に
真っ先に「素晴らしい!」とメールを下さったのも春日さんで
自信が無いときの一言のありがたさが身に沁みました。
〈澄む秋の草魚となれぬ鯉として 杏〉 この句は
「はるもにあ」の句会で洗足池に行った折の作です。
鯉に混じる草魚を教えてくれたのは、お仲間の俊才で
かわいらしい五年生の拓夢君です。
同誌に春日さんが当日の様子を語られていて(偶然です)
これも大変嬉しいことでした。
拓夢くんは
冬萌や車輪大きく立ち漕げる 杏 (ふゆもえやしゃりんおおきくたちこげる)
オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー
を見に世田谷美術館に行きました。
旧駅舎のオルセー美術館は、私達がフランスを旅した折
たっぷり時間をかけて巡ったのでしたが
その時は印象派の絵画ばかりに気をとられていたようです。
ドーム兄弟のテーブルランプの水連、
ガレやラリックの珍しいはなうどのモチーフ、
パリのメトロの入り口で良く知られる
ギマール作のシャンデリアなど心に残るものでした。
あたたかな日差しにあふれた砧公園も久しぶりで
初冬の木立の向こうの広場では
人々が幸せそうに遊んでいました。
てのひらのやうな小春の広場かな 杏